GIANT-SIZE X-MEN(1975)

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「X-MEN:デッドリー・ジェネシス」が翻訳されると聞いた時、ひょっとしたら「GIANT-SIZE X-MEN」もおまけで収録してくれるかな?と期待したのだが、蓋を開けてみればそんな気の利いた話は無いのであった。一応、折込のチラシで解説が載ってはいたが図像も何もなし。昔「ポップコーン」という雑誌で翻訳されたらしいが、現在では入手困難である。これで良いのか?責任者は何処か?
と、グチってみても仕方がないので、自分で軽く紹介することにする。


<ストーリー>
プロフェッサーXによって、新たなミュータントたちが集められていた。
ドイツでその悪魔的な外見から暴徒に殺されかけていたナイトクローラー
カナダのエージェントから引き抜かれたウルヴァリン
アフリカで、天候を操る力で女神として崇められていたストーム
シベリアの農家の息子だったが、妹を事故から守るため能力を発動させたばかりのコロッサス
勇猛なアパッチの青年、サンダーバード
そして既にX-MENと面識のあったバンシー、日本のヒーロー、サンファイア
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何故自分たちが集められたのかと?と問う彼らに、プロフェッサーXは一人の男を紹介する。それはX-MENのリーダー、サイクロップスだった。「君たちが集められたのは、X-MENが消えたからだ」
セレブロにより、クラコア島に新たなミュータントがいることを発見したX-MEN(当時のメンバーは、サイクロップス・マーベルガール・エンジェル・アイスマン・ハボック・ポラリス。ビーストはこの時期チームから離れている)。しかし島に到着した彼らは突然襲撃され、サイクロップス以外のメンバーは一瞬のうちに姿を消した。傷つき混乱したサイクロップスは何が起こったかわからないまま、教授に助けを求めた。そして集められた新メンバーたち。「君たちの任務はクラコア島に行き、オリジナルのメンバーを救出することだ」
ステラトジェットで、クラコア島に向かう一行。サイクロップスは二人一組になり、島中を探索するよう命じる。互いに反発しながらも、協力して危機を乗り越えていく急造チーム。やがて全員が一つの奇妙な寺院に引き寄せられるように集まった。そこにはオリジナルメンバーたちが捕らえられていた。しかし救出された彼らは告げる。「逃げるんだ…わからないのか、これは罠だ!僕らはこの島にミュータントを探しに来た。だが、この島自体がミュータントだったんだ!
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彼らの前に現れた怪物…「生きている島」クラコアだ。驚くX-MENにクラコア自身がテレパシーを使って語りだす。度重なる核実験の影響で、この島にいる全ての生物が放射能の影響を受けた。その結果、島自体が意識を持つまでにいたったのである。飢えたクラコアはX-MENを捕らえミュータントエネルギーを吸い取ったが、まだ足りないと感じ、わざとサイクロップス一人を逃がしより多くのミュータントを誘い込んだのである。
「説明は終わりだ。さあ、クラコアの食事の時間だ!」
襲い掛かるクラコアに反撃するX-MEN。しかし土や植物の集合体であるクラコアにはいかなる攻撃も効果は無い。そこにプロフェッサーXがテレパシーで指示を送る。教授がテレパシーでクラコアと激しい戦いを繰り広げる間に、ストームが雷を起こし、ポラリスと協力して磁場を作り上げる。さらにサイクロップスとハボックが協力して放ったブラストによって、ついに教授の計画通り磁気フィールドが完成。クラコアを成層圏に吹き飛ばし倒すことができたのだった。

こうして無事に生還を果たした新旧X-MENだったが、まず元々X-MEN(というか西欧社会)に反感を抱いていたサンファイアが離脱。旧X-MENたちもサイクロップスを残し、それぞれの人生を生きるために学園を離れて行ったのだった。
サイクロップスと6人の新たなX-MEN、彼らの冒険はここから始まる…



「GIANT-SIZE X-MEN」は1975年に発表された、いわゆる第二世代X-MENの初登場号である。サイクロップスたち初代メンバーが人気低迷して事実上休刊状態だったことを受けての、いわゆるテコ入れ。サイクロップス以外の初代メンバーは、このストーリーを機に一時的にレギュラーを外れる(ジーンなんかはすぐ戻ってくるけど)。代わりに加入したストーム、コロッサス、ナイトクローラーは全くの新キャラクター。先に「ハルク」誌でカナダ初のスーパーヒーローという触れ込みで登場していたウルヴァリンも、当時は一介の新人。人気が出るかどうかは、まさしく賭けであった。現在の人気ぶりを見ると、よくぞここまで…といった感慨を感じずにはいられない、正に歴史的な一作である。
この事件について後にどの様な設定の改変が行われたかは、「デッドリー・ジェネシス」を読んでいただきたい。クラコアは実際は知性の無い獣のような存在だったわけだが、「じゃあ教授とテレパシー合戦やってたのは何?」というツッコミを入れたくなる。知性とテレパシーは関係ないのか…
現在「ウルヴァリン&The X-MEN」でクラコアが再登場してるが、案外また設定が改変されて「実は知性がありましたよ」ということになるかもしれない。

さて我らがウルヴァリンの勧誘シーン。
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「君、いい体してるね~、X-MENに入らない?」(嘘)

  


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節目ですね

初めまして。解説が詳細なので助かります。
この号がいつかチェックせねば、と思ってたので嬉しいです。
ウルヴァリンって最初から黄色タイツのマスクマンだったんですね……カナダ政府の方針だったんでしょうか?変態にしか見えない。
映画だとずっと素顔なのに。
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