アンキャニイ X-MEN #15 レビュー

uxmen015cov.jpg
Uncanny X-Men #15
Story by:Kieron Gillen Art by:Daniel Acuña
Wed, July 4th, 2012/Marvel Comics

 『AvX』タイイン!アベンジャーズ VS X-MEN 記事リスト

<ストーリー>
(*このエピソードは、メインシリーズ#7~8で描かれたワカンダへの侵攻より以前の話と思われます)

「世界の最善の利益に対しての彼らの癇癪と怖れのために、アベンジャーズは……口述、中止」
 X-MENのPRを担当しているケイド・キルデアは、オフィスでため息をついた。
 彼女のクライアントは、地球上の全ての人間の脳に、直接メッセージを送れるのだ。プレスリリースを書くなど、時間の無駄だ。
フェニックスの力は、5人のX-MENに宿った。そして彼らは世界を作り直している。砂漠に花。無料のエネルギー。無限の食料。H・G・ウェルズが夢見て以来の、未来への飛躍の夜明けだ。そして、政府はそれを受け入れられなかった。アベンジャーズがホープを求めてやって来た。彼女を全ての鍵だと考えて。そしてホープは……彼らと共に行った。自発的に」
 ケイドは再び、ため息をついた。
「忘れるのが一番だ。人々は詳細など知る必要はない。彼らが知りたがるのは、それが自分たちにどう関係しているかということだ。アベンジャーズはアウトローになった。パクス・ユートピアは健在。それが全てだ。しかし私は、疑問に思わざるをえない……この想像のできぬ世界では、次に何が来るのか?」

 ユートピアでは、サイロックマグニートが、急激に変わった世界を前に、混乱した考えを整理しようとしていた。神の力を手に入れたフェニックスファイブの側で、彼らの役割はあるのか?
uxmen015002.jpg
 デンジャーが現れ、彼らに向かって言った。
「望みをかなえた代償は、あまんじて受けねばならない。ミュータントは世界を支配している。我々全員が、それを受け入れて生きねばならない」
 マグニートが答えた。
「サイロックの仕事は、ほぼ不死身の支配者たちの護衛。そして私は、五人のメシアにとっての、洗礼者ヨハネの役に落ち着いた。我々にとっては、物足りないな」
 一方、デンジャーは、未だユートピアの牢獄にいるユニットの支配下にあった。そのことに気づいている者は、まだ誰もいない。

 深紅の宇宙。
 コロッサスマジックが、魔神サイトラックと対面していた。
 今やコロッサスには、フェニックスのパワーが宿っている。コロッサスは、自分をジャガーノートの役目から解放するように求める。だがサイトラックの答えは、NOだった。
uxmen015003.jpg
「お前は、この数千年で、わしの最も気に入ったアバター(化身)だ。ケイン(元・ジャガーノート)のような生物は、お前たちのような者たちから、こそこそと逃げまわり隠れて生きることに人生を費やしていた。奴の供物は、長き夜の、ちっぽけな花火のようなものだ。だが、お前たちヒーローは?休むことなき戦いの中、日々、破壊を行なっておる。お前の供物は、果てなき饗宴よ。お前は、わしが期待した以上の破壊をもたらした。フェニックスは再生と、そして破壊の精霊。我々の望みは、両立せぬことはない」
 コロッサスは、力ずくでサイトラックの呪縛から逃れようとする。だが、サイトラックが制する。
「やめろ、理解するのだな。悪魔の王がその領土にいる時、自然の法則の外にいるのだ。ここでは、その力が5倍あろうとも、わしと戦えるなどと夢見ぬことだ」
 次の瞬間、コロッサスたちは現世に送り返されていた。
「すまない、兄よ」マジックが申し訳なさそうに言った。
「いや、もともと儚い希望だったんだ。僕たちは、地球を天国に変えた。それが自分にも及ぶと思うなんて、僕が愚かだったよ」
 悲しげに、コロッサスは言った。彼はフェニックスであり、同時にサイトラックの化身、ジャガーノートでもあり続けねばならないのだ。

 ユートピアのミーティングルーム。フェニックスファイブを含めた、エクスティンクション・チームが集合していた。しかし空席もある……ホープは既にいない。サイクロップスが口を開いた。
「彼女がここにいようといまいと、これはホープに関することだ。常にホープのことだ」
 エマが言葉を引き継いだ。
「ホープはフェニックスのことを知っていた。誰かが彼女に話したのよ。シニスターだわ」
「あなた、彼女の心に侵入したの?」ストームが聞きとがめた。
uxmen015005.jpg
「いいえ、我々はフェニックスよ。ただシンプルに答えを求めただけ。私たちは今や、知識と理解そのものなのよ、女神様」
 エマが揶揄するように言った。二人の視線がぶつかる。
「そう私たちを怖れるべきではないわ。我々が持っている無限の力のおかげで、なぜ怖れるかも理解しているけど」

 フェニックスファイブは、他のメンバーを置き去りにし、精神世界で、自分たちだけの会議に入る。
「では、どうする?」
uxmen015006.jpg
 ネイモアが口を開く。
「シニスターは目ざわりだ。これは反乱だ。アベンジャーズどもは、王政の本質を理解していない。我々が、ささいな反乱も許さぬということを、奴らは知らねばならん」
 それに対し、エマが言う。
「いいえ、ネイモア。私たちの行動の第一は、ホープの安全の確保にあるべきよ。シニスターはホープに対する脅威になるわ。アベンジャーズは違う。彼らは、あの子に危害を加えることを望んではいない。彼女を理解しようとしてるのよ。私たちに対して、彼女を利用できると思ってね。やっと、彼らは私たちを怖れ始めた。十分ではないけれど、始まりではある。私たちは恐怖を確立できると、確信しているわ。その他のものと同様にね」
 コロッサスもマジックも、シニスターを殲滅することに異論はなかった。
 最後に、サイクロップスが締めくくる。
「我々は、より良き世界を築く。シニスターがいないほうが、より良き世界になるだろう」

 エマがテレパシーを使い、シニスターの居場所を探知する。フェニックスファイブは、マグニートたちを置き去りにし、シニスターとの戦いに赴く。立ちつくす、マグニート、ストーム、サイロック、デンジャー……

 アラスカのアンカレッジに到着するフェニックスファイブ。この地下に、シニスターの帝国がある。サイクロップスがつぶやいた。
「奴は、まだ私を誘っている。ここは私が育った場所だ……奴が私を初めて見た場所……そこに私を引き戻すとは……全てが奴の計画のようだ」
 一抹の不安が心をよぎる。だがそれを振り払うように、サイクロップスは言った。
「奴は間違いを犯した。我々をまだ人間だと思っている。我々は、奴のちっぽけな思考を、はるかに超越しているのだ」

 地下帝国シニスターロンドンに攻めこむ、フェニックスファイブ。ついに戦端は開かれた。余裕の笑みを浮かべるシニスター。果たして、戦いの行方は?


<感想>
 VSシニスター、第二話。
 自信満々のエマだけど、ホープにフェニックスのことをあれこれ話したのはユニットでは?この事実を感知できなかったのは、ユニットが何か隠蔽工作を施したと考えるのが妥当か。あれも得体のしれないところがあるからなあ。
 サイトラックの、コロッサスへの高評価が面白い。確かにAvXが始まって以来、暴れまわってるから、破壊を好む魔神は大喜びだろう。しかし、人死にが伴わなくて、ただ破壊すればいいなら、土木作業か何かで発散させても良いんじゃないの?w

<評価>7.8

 通販:UNCANNY X-MEN #15
↓応援は拍手ボタンで!
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : アメコミ
ジャンル : サブカル

コメントの投稿

非公開コメント

No title

正直シニスターのことはいい加減どうなったか気になっていたのでようやくかぁという気持です。
そしてフェニックスファイブは増長が止まりませんねぇ…。
確かにそれだけの力はあるんですが、精神的には怪しい人がちらほらと(だれかとは言いませんが某アトランティスの王とか)

正直傲慢になりすぎるきらいがあるので皆離れて行って最後はスコット袋叩きかなぁ?

No title

>アラスカのアンカレッジに到着するフェニックスファイブ。この地下に、シニスターの帝国がある。
インフェルノ直前に拉致されたネイサンが監禁されていた
サイクの育った孤児院の地下にあった研究施設でしょうか?

サイトラック、自分の領域とは言え、ここまでの大物だったんですね…
フエニックスの無敵ぶりも、あくまでユニバース内のレベルで
次元超越級ではないという事か…

No title

>星羅さん
なるべく発表順に紹介しようという方針なので、ご理解ください。
この話の続きも、またちょっと間が開くと思います。

>にじあめさん
シニスターは現在、地底の奥深くにシニスターロンドンなる帝国を築いてます。
本編での説明では、地底人モーロイドの住処を侵略して作ったもの、
となってます。

悪魔系は、メフィストなんかも突然とんでもないことをしますから
侮れないですね。
逆に自分のテリトリー外の、現世に力を及ぼすには制限があり、
だからアバターを必要とするんでしょうか。
プロフィール

MONDO

Author:MONDO
行ってみたいなジーン・グレイ学園。そんなアメコミ好きのオッサンのブログ。

↓ツイッター始めました
mondocomics2013

コメント欄よりツイッターに話しかけてくださったほうが、レスポンスが良いかと思われます。

FC2カウンター
最新アメコミ関連商品

fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ
fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ
fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ

最近の記事
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
カテゴリー
最近のコメント
月別アーカイブ
リンク
FC2ブログランキング 応援お願いします

FC2Blog Ranking

人気ブログランキング 応援お願いします