Ultimate Spider-Man Vol.17:Clone Saga (その4) 完結編

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 Ultimate Spider-Man 17: Clone Saga

 これまでのお話は……
 Ultimate Spider-Man Vol.17:Clone Saga (その1)
 Ultimate Spider-Man Vol.17:Clone Saga (その2)
 Ultimate Spider-Man Vol.17:Clone Saga (その3)

 ヒューマントーチとともに、ファンタスティック・フォーの本拠バクスタービルに向かうピーター。そこでは、怪物に変身するオズ・フォーミュラを投与されたMJが、治療を受けていた。再会した二人は、互いを抱きしめる。
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 ピーターは、MJを遠ざけていたことを詫びた。
「君が好きだ、MJ。君が正しい、僕が間違ってた。もう少しで君を失うところだった。ぼ、僕は君を愛してる」
 その言葉を聞き、嬉しそうに微笑むMJ。紆余曲折を経て、ようやく二人は元の鞘に戻った。

 そこにリード・リチャーズが意外な話をする。MJの治療の過程で、オズ・フォーミュラを無効化する方法を見つけた。オズ・フォーミュラで変異したクモに噛まれて能力を得たピーターも、同じく治療できると言うのだ。
「君はもう、スパイダーマンでいる必要は無いんだ。あとは君次第だよ」
 急な申し出に、戸惑うピーター。とりあえず答えを保留し、再びトーチとともに飛び立つ。
 メイおばさんが、一連の事件のショックで心臓発作を起こし、病院に運ばれていたのだ……

 ピーターが去った後、アルティメッツを引き連れたニック・フューリーが現れる。クローン事件を収拾するため、ピーターを捕まえると言うのだ。しかし、MJが抗議の声を上げる。

「彼はあなたのことを、父親みたいに思ってるのよ。知ってる?私が喋ったことを知ったら彼に殺されるだろうけど、でも……でも、そうなの。彼は大人になったら、あなたみたいになりたいと思ってる。あなたのチームに入りたいって。彼は、世界最高のヒーローになりたいと思ってる。こんなことの後でも。それで、あなたはどうするって?彼を監獄に入れる?何のために……?」
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 思わぬ話に、さすがのフューリーも言葉を失った……

 ピーターが病院に着くと、FFのスー・ストームがメイおばさんに付いていてくれた。スーは、あの「父親」が、ピーターのクローンであったこと、彼が死んだことを告げる。目を閉じるピーター。
「どう感じていいか、わかりません」それがピーターの正直な気持ちだった。

 ベッドに横たわるメイを見て、ピーターは悔恨の思いに襲われる。全ては、自分が隠れてスパイダーマンとして活動していたことから、起こったことだ。結局はそれもバレて、そのショックがメイの倒れる一因となった。
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「言うべきだったんだ。わかってた。そうしなかったのは、こうなることが怖かったからだ。でもどっちにしろ、起こってしまった。それに……それにMJにも同じことが。
 僕が嘘をついたからだ。おばさんに嘘をついた。おばさんが僕を信じてくれたほど、僕はおばさんを信じなかった。
 それに……一番、傷ついたのは、あなたに息子じゃないって言われたことだ」
 ピーターが隠れてスパイダーマンをやっていたことを知った時、激昂したメイは、ピーターに向かって叫んだのだ。「お前なんか、息子じゃない!」と。
「だって……僕はあなたの息子だもの。そうだ、そうでなきゃいけないんだ。
 だって、おばさんは、僕の母親なんだから」
 涙を流しながら、意識の戻らないメイに話しかけるピーター。その時、フューリーがカーテンを開けた。

 フューリーは、ピーターの家をスパイダースレイヤーで包囲したのは、ピーターが一連の悲劇で、ヴィランになることを危惧してのことだったと告白する。彼は、悲劇に押しつぶされ道を踏み外す人間を数多く見てきた。
「でも、僕はそうならなかった」ピーターが言った。
「そうだ、今夜のことがあっても、お前はそうはならなかった」
「じゃあ、あんたが間違ってたんだ」
「そうだな」
「そりゃ、どうも!」やけくそ気味に、叫ぶピーター。そんな彼にフューリーは言った。
「実際には、逆のことが証明された。今はわかったよ……私は、とても特別な人間が誕生するところに立ち会っているんだとな」
 今度はピーターが驚く番だった。それは、フューリーなりの褒め言葉だったからだ。
「お前が、高校を卒業するまで、台無しにしなければだが」
 笑みを浮かべ、フューリーが立ち去ろうとする。その背中に、ピーターが声をかけた。

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「リード・リチャーズに会ったら伝えて……ありがとう、でも遠慮するって。申し出は断るって、そう言ってくれ」
 笑みを浮かべるピーター。彼はスパイダーマンでいることを、自分の意志で選んだのだ。

 その時、メイが目を覚ます。
「ピーター……?」

 病室の前には、X-MENキティ・プライドジーン・グレイが来ていた。メイが目を覚ましたことを知ったキティは、テレパシーで繋がっているプロフェッサーXに訴える。
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「テレパシーを使って、ピーターのおばさんに彼がスパイダーマンだってことを、忘れさせて!」
「いや、キティ、それはできない」
「彼は知られたくないの!彼女にバレたのは、間違いだったのよ。あなたなら、その間違いを正せるはずよ」
「私の出る幕ではない。人々には、それぞれの人生がある。人生には成り行きがあり、それに干渉するのは私達の仕事ではない……」
 なおも食い下がるキティ。彼女は離れようとするピーターの心を、引きとめようと必死だった。自分が一番、彼のことをわかってると、証明したかったのかもしれない。しかし教授はあくまでも拒絶し、とうとうキティは怒って、泣きながらその場を立ち去ってしまう。一人残ったジーンは、心配そうにピーターたちの様子を覗きこんだ……

「無事でよかった」
 ピーターがそう言うと、メイは苦しげな息で何か言おうとした。
「ねぇ……あのコスチューム……」
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「あれは、ひどいわね」 そう言って、メイは微笑んだ。
「そうだね」そう笑うピーターの頬には、涙がつたっていた。
「おいで」
メイおばさんは、ピーターをやさしく抱きしめた。
「私の坊や……」

 病室の前のジーンが、テレパシーで教授に言った。
「あなたが正しかったですね、教授」
「そうだろう」

 ピーターは、スパイダーウーマン(ジェシカ)……彼の女性版クローンと、屋根の上で対面する。フューリーのもとに行くように勧めるピーターだったが、ジェシカはどこか離れた場所で、自分の人生を築くつもりだった。
「それじゃ、世界中で一番気まずいハグ、行っとく?」
 ジェシカは笑ってそう言うと、ピーターを抱きしめ、何処へか去っていった。

 翌朝、めちゃめちゃになった自分の家の前で佇むピーター。MJと彼女の母親が声をかける。ピーターはしばらくMJの家に泊めてもらうことになった。
 よりそうピーターとMJ。事件の傷あとは残っているが、それでも、二人一緒なら乗り越えられるだろう。キスをする二人……
 そして、それを遠くから目撃したキティは、独りショックを受けていた……


 え~と、何度かリクエストをいただいたので、アルティメット・クローンサーガの完結編を、やっとお届けします。
 なんと、五年ぶりの更新!……待たせすぎだろう。すいません、反省しています。
 このクローンサーガは、『アルティメット スパイダーマン』という作品の、一つのクライマックスでした。もちろんグエンのこととか、キティのこととか、解決してないことも色々あるんだけどね。
 読み返して、自分が改めてアルティメットのピーターと、その家族が好きだったことを確認しました。でも、今やピーターは……(泣)
 
 さて、こっからどうしよう?この先も紹介したいけど、なにせ五年の空白はそう簡単には埋まらないので……いきなり『スパイダーメン』まで飛ぶか?
 
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DEATH OF SPIDER-MAN を
紹介してはどうでしょう?
悲しいですが…
スパイダーメンを紹介するにあたっては
ちょうどいいかもしれません

No title

ピーターが死ぬ話は、紹介するのがシンドいですね(精神的に)……
出来は良いんだけど、それが余計につらい。

No title

アルティメイタムはどうでしょう。
これを語らないで後の展開は語れないんじゃないでしょうか。

No title

検討させて頂きます……
でも、また五年たつかもしれないから、約束はしないでおきましょう。

No title

All new spiderman はどうですか?
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