キティ・プライドがスパイダーマンの恋人に!? Ultimate Annuals 1 NEW!



Ultimate Annuals - Volume 1
(ULTIMATE FANTASTIC FOUR ANNUAL #1, ULTIMATE X-MEN ANNUAL #1, ULTIMATE SPIDER-MAN ANNUAL #1, THE ULTIMATES ANNUAL #1収録)

このTPBは、アルティメット系のアニューアル(年に一回出る増刊号)を集めたもの。スパイダーマンがX-MENのキティ・プライドと付き合い始めるという重要なエピソードが収録されているので、やはり読んでおいたほうが良いでしょう。なお、アーティストはいつものバーグリーではなく、マーク・ブルックスが務めています(表紙はバーグリー)。
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MJと別れたピーター。一方、X-MENのミュータント少女キティ・プライドも、最近、恋人だったボビー・ドレイク(アイスマン)と別れ、傷心の日々を送っていた。そんな時、以前からファンだったスパイダーマンのことが頭に浮かぶ。思い切ってピーターにデートを申し込むキティ。
次の日、会話も弾み楽しい時間を送る二人。ビルの屋上で、思い切って告白しようとするキティ。
「あなた、誰とも付き合う気がないって言ってたけど・・」
「うん、できないよ。もしその人が危険に巻き込まれたら・・・」
「で、でも、もしその人が・・・えーと、ミュータントパワーとか持ってて、自分の身を守れるとしたら、どうかしら?」
その時、街で爆発音が。スパイダーマンに変身するピーター。ついていこうとするキティを押しとどめるが、彼女は聞かない。
「ちょっと、私だってスーパーヒーローなのよ」
「でも、もし君が怪我でもしたら・・」
「私に怪我させるなんて、誰にもできないわ」
そう、キティの能力は、分子を操作し物体を通りぬけること。どんな攻撃も彼女の体をすり抜けてしまう、まさに防御面では完璧な能力だ。
騒ぎの原因は(また)三流ヴィランのショッカーだった。二人は協力して、あっという間にショッカーを捕まえる。
夕方、ブラックバードがキティを迎えに来た。別れ際、二人は口づけを交わす。それはピーターの新しい恋の始まりだった。

スパイダーマンとキティ。意外な組み合わせですが、両者ともマーベルの代表的なティーンエイジヒーロー、そしてエブリマン(普通な)ヒーローであり、共通するところは多いんですよね。
オリジナル版ではありえない、という意味でも面白いカップルだと思います。また二人が付き合いだしたことで、スパイダーマンとX-MENの結びつきが、より強くなっていくことになります。

ちなみに同時収録されている他のアルティメットタイトルですが、
「アルティメット ファンタスティックフォー」では、インヒューマンが初登場。
「アルティメット X-MEN」は、ローグとガンビットが主役。ジャガーノートと戦います。
「アルティメッツ」では、ヒーローを管理するシールドの裏側を。
どれもシリーズを読んでいないと十分には楽しめないかもしれませんが、一話完結の読みきりだし、試しに他タイトルに触れる機会には良いのではないかと思います。


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Ultimate Spider-man Vol.14: Warriors NEW!

Ultimate Spider-man 14: Warriors (Ultimate Spider-Man (Graphic Novels)) Ultimate Spider-man 14: Warriors (Ultimate Spider-Man (Graphic Novels))
Brian Michael Bendis、Mark Bagley 他 (2005/12/21)
Marvel Enterprises
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Ultimate Spider-Man TPB Vol.14(Ultimate Spider-Man #79-85収録)

ピーターの心には、いまだにハリーの事件が影を落としていた。MJと口もきかず授業もサボりがちになり、現実から逃げ込むように、スパイダーマンに変身して街を駆ける日々。
一方、NYの暗黒街では、犯罪王キングピンの力が弱まったことで、新たな抗争が起こっていた。ハンマーヘッドというミュータントが、キングピンの座を奪おうと挑戦を始めたのだ。手始めにキングピンの倉庫を爆破するハンマーヘッド。現場に駆けつけたスパイダーマンは、謎のヒーロー・ムーンナイトに遭遇する。

次の日、スパイダーマンは、意外にもキングピンから食事に招かれる。キングピンは、邪魔なハンマーヘッドを始末するよう、スパイダーマンに依頼してきた。「お前なんかに手を貸すものか!」憤慨するスパイダーマンだったが、確かにハンマーヘッドは悪人で、このままにはしておけない。悩んだスパイダーマンは、以前に知り合ったジャンヌ・ディオルフ警部に相談する。彼女はまずハンマーヘッドを倒すよう、アドバイスするのだった。

その頃、チャイナタウンでは、街を守る二人のヒーロー・アイアンフィスト、シャン・チーと、ハンマーヘッドとの間で争いが起こっていた。駆けつけたスパイダーマンだったが、ハンマーヘッドに銃口を突き付けられピンチに陥る。だがその時、あの女怪盗ブラックキャットが現れ、スパイダーマンを救う。まだキングピンへの復讐をあきらめていない彼女は、ハンマーヘッドを利用するつもりで探っていたのだ。(ブラックキャットに関しては、こちらを参照)
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「会いたかった?」久々の再会に興奮したブラックキャットは、スパイダーマンに熱烈なキスをする。積極的な年上の女性のアプローチに、戸惑いながらも、ノボせてしまうピーター。

次の日、ハンマーヘッドのアジトにやってきたスパイダーマンとブラックキャット。銃声を聞き中に飛び込むと、そこにはムーンナイト、アイアンフィスト、シャン・チー、そしてキングピンの放った女殺し屋エレクトラが、ハンマーヘッドの軍団と睨み合っていた。
ここに全ての戦士が集結。さあ、大乱戦の始まりだ!

さて今回、スパイダーマンの他に、何人かのヒーローが登場します。日本ではあまり馴染みのない面々なので、オリジナル版と合わせて、簡単に紹介しましょう。
(画像左がオリジナル、右がアルティメット版)

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ムーンナイト
エジプトの神の神託を受け、悪を滅するヒーロー。月をモチーフにした様々な武器やジェット機が登場するなど、マーベル版バットマンの雰囲気も持つ。アルティメット版では、何かある度に頭の中で三人の人物(うち一人は少女)が脳内会議を始めるという、少々ややこしい人。

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アイアンフィスト
東洋の神秘「気」を操る戦士で、マーシャルアーツの達人。本名ダニー・ランドというれっきとしたアメリカ人である。アルティメット版ではマスクを被っていない。

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シャン・チー
別名マスター・オブ・クンフー。中国拳法の達人である。東洋の犯罪王フーマン・チューの息子だが、父の支配から逃れ、正義の道を歩む。比較的、オリジナルからの変更の少ないキャラである。

これらのヒーローたちと、ギャングたちが入り乱れる格闘シーンは圧巻。他のヒーローたちが悪党に対して容赦なく、殺る気満々な中で、あくまでも流血沙汰を避けようとする我らがスパイディ。この少年ヒーローらしい純粋さが、他のヒーローとの良い対比になっています。
さて、ブラックキャットの大人の魅力にメロメロのピーターですが、ブラックキャットが惚れているのは、あくまでもマスクを被ったスパイダーマンの姿。そのマスクを脱がした時、想像してたよりも遥かに幼い子供の顔が出てきて、ショックを受けたブラックキャットは・・・・ピーター、強く生きろよ(笑)。

肩が凝らずに楽しめるアクション編です。オリジナル版で言えば「ギャング・ウォー」に相当するエピソードでしょうか。現在進行中の「ULTIMATE KNIGHTS」に繋がっていきます。
最後に明かされる意外な真相にも、驚かされました。こう来たか~。

★★★★★
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Ultimate Spider-man Vol.13:Hobgoblin NEW!


Ultimate Spider-Man TPB Vol.13(Ultimate Spider-Man #72-78収録)

ハリー・オズボーンが帰ってきた。喜ぶクラスメートの中、ピーターだけは複雑な表情。彼を最後に見た時、父親ノーマン(グリーンゴブリン)を目の前で撃たれ、放心状態のハリーは確かにつぶやいた。「みんな殺してやる」と(Ultimate Six参照)。
ピーターとメイおばさんは、引越しの準備をしていた。ベンおじさんとグエンが亡くなった、忌まわしい家を離れる決心をしたのだ。そこに突然ハリーが現れ、ピーターに告げる。ピーターがスパイダーマンになる前、MJはハリーと付き合っていたことを。それはピーターにとって、思いもかけない衝撃だった。
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「お前はスーパーヒーローになり、俺は親父を失った。俺たちの経験した苦しみをわかる人間は、どこにもいない。俺たちにはお互いしかいないんだ。俺はお前の力になる。だから・・・お前も俺を助けてくれ」そう言ってハリーはピーターを抱きしめる。戸惑うピーター。ハリーの言葉は真実なのか?

話は一週間前に遡る。Ultimate Six事件後、シールドの監視下に置かれていたハリーだったが、ショックのため事件の記憶を喪失しており、精神的にも安定したと見なされたので、日常に戻されることになった。祖父の元に引き取られ、両親の遺産を受け継ぎ、経済的にも恵まれたハリー。そんな彼に、ミスター・ショウと名乗る謎の男が接触してくる。突如として、忌まわしい記憶の全てが蘇るハリー。ショウはノーマン・オズボーンに命じられたと告げ、ハリーを謎の地下室へと誘う。そこでハリーが見たものは、父親を変身させた薬「OZ」だった。ショウはハリーに囁く。「父親を助けたくはないか。それには、まずノーマンがどこに収容されているか、調べねば。スパイダーマンに、ピーター・パーカーに近づいて探り出すんだ・・・・」

MJに冷たく当たってしまうピーター。ハリーの出現と、彼が過去MJとつきあっていたという告白は、ピーターの心を激しく揺さぶっていた。スパイダーマンとして強盗を退治するが、怒りに任せて、相手に重傷を負わせてしまう。警察に出頭しようとするスパイダーマンだったが、現れたジャンヌ・ディオルフ警部は彼に理解を示し、不問に付すのだった。
次の日、MJはピーターに対し、ハリーと昔つきあっていたことを認め「でも、愛してるのはあなたよ」と告げるが、ピーターの心は晴れない。さらに、「スパイダーマンが父を殺した」と、ハリーが事実と異なる話をしていたことを聞き、激しく憤る。

ピーターはスパイダーマンに変身し、ハリーの下に赴くが、彼の様子がおかしい。
「奴が来た。来たぞ。お前を殺しに来たんだ」
「いいから俺を放っておいてくれ!いやだ!いやだ・・・・!」
誰もいない暗闇に向かって叫ぶハリー。
そう、ミスター・ショウなどという人間は最初からいなかったのだ。全てはハリー自身の心が見せていた幻だった。現実と虚構、友情と憎しみに、ハリーの精神はすでに引き裂かれていた。
「お前はあそこにいた!あの時、お前もあそこにいたんだ!」
頭の中のショウの言葉に、ハリーの記憶が蘇る・・・それは父ノーマンがOZを自らの体に注入し、グリーンゴブリンに変身した日のことだった。その場に居合わせたハリー自身にも、OZは感染していたのだ。ハリーの体が突如、炎に包まれ・・次の瞬間ハリーは父親そっくりの怪物、ホブゴブリンに変身した!呆然と立ちつくすピーター・・・

理性を失ったホブゴブリンが暴れだす。ピーターはやむをえず、親友と戦うはめに。激しい戦いの中、ピーターは自問する。「どうしてこんなことに・・・ハリーは悪人じゃない。ハリーは父親とは違う。ハリーは僕の友達なんだ!」
だがホブゴブリンは止まらず、戦いは街中にまで及ぶ。騒ぎを聞いたMJが、現場に駆けつける。ホブゴブリンはMJの姿を目にすると、彼女に襲い掛かった。間一髪、スパイダーマンがゴブリンを食い止め、MJを安全な場所に運ぶ。なおも荒れ狂うゴブリンに、ついにピーターは怒りを爆発させた。あらん限りの力で、かつての親友を殴りつける。「どうしてこんなことに!?どうして!?どうして!?」
その時、拳を受けながらホブゴブリンがつぶやいた。
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「殺してくれ・・・・・」
それはわずかに残ったハリーの意識が、絞り出した言葉だった。
戸惑うピーター。果たして彼は、親友ハリーの命を奪えるのか?
その頃ニック・フューリーは、この事態を収めるべく、シールド部隊にハリーへの攻撃命令を発していた・・・・

ついに親友ハリーとの対決の時が来ました。映画「スパイダーマン3」でも、ハリーとピーターとの友情に泣かされたという声が多いですが、このアルティメット版でも、また違った形での友情と憎しみのドラマが展開されます。
そしてこの事件をきっかけに、ついにピーターとMJに、決定的な破局が訪れます。「このままではいずれ君にも危険が及ぶ、僕の側にいないほうがいい」と、MJを突き放すピーター。MJの涙も彼の決意を変えることはできませんでした。
#78はそんなMJが主役。リズやフラッシュのおせっかいで、マーク・ラクストンというバンドをやっている若者と知り合います。マークは優しい青年で、MJも彼に魅かれますが、結局ピーターのことを忘れられず、それ以上の関係には発展しませんでした。
(ちなみに、マーク・ラクストンは、オリジナル版のヴィラン、モールトンマンの名前ですが、こちらではただの一般人のようです)

★★★★


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Ultimate Spider-Man Vol.12: Superstars (続き) NEW!

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「出会い」(ゲスト:ヒューマントーチ、ファンタスティック・フォー)
姉スーに促され、嫌々ながら高校に通うことになったジョニー・ストーム(アルティメット版FFは、世間に正体を公表していない)。それは偶然にも、ピーターたちの通うミッドタウン高校だった。ピーターのクラスメート、リズ・アレンはジョニーに一目ぼれ。MJの仲介で、みんなでビーチへ遊びに行くことに。しかし、ある事故でジョニーの体が燃え上がり、ヒューマントーチであることがバレてしまう。ミュータントだと誤解され、リズにまで嫌われたジョニーは激しく落ち込む。だが、そんな彼の前に、憧れのヒーロー・スパイダーマンが!
火事の現場に遭遇した二人は、協力して人命救助をするが、駆けつけた警官は二人を捕まえようとする。再び落ち込むジョニーに、スパイディが諭す。
「女の子にふられ、お気に入りのジャケットもなくした。でも今日君は、その代わりに手に入れたものがあるだろう?」「それは価値のあることなんだね」「ああ、そうとも」
ヒーローとしての誇りを取り戻したジョニーは、晴れやかな笑顔を浮かべるのだった。

オリジナル版では親友のスパイディとトーチ、彼らのアルティメット版での初対面を描くエピソード。オリジナルではスパイディを小馬鹿にしているトーチですが、なんとこちらでは憧れのヒーローとして尊敬しており、スパイディの大ファンなのです。この違いが面白い。先輩として振舞うスパイディも、アルティメット版では非常に珍しい光景。

「ストレンジ」(ゲスト:Dr.ストレンジ、アルティメッツ)
アルティメッツと協力し悪人を捕らえたり、一見順調に見えるピーターの生活。そんな時デイリービューグルのレポーター、ベン・ユーリックと共に、世間で話題の魔術師Dr.ストレンジの取材に行くことになる。しかし、何故か門前で追い返されてしまう。異変を感じ取ったピーターは、スパイダーマンに変身し屋敷に突入するが・・・・次の瞬間、ピーターは悪夢の中に囚われていた!
ベンおじさん、事故で死んだ両親、エディ・ブロック、ハリー、そしてグエン・・・心の中に秘められていたトラウマがピーターを苦しめる。そして夢の中のMJが言う。
「私も殺すんでしょう!あなたはみんな殺してしまうのよ!さあ今すぐ殺したらどう!?」
ストレンジの助けで悪夢から抜け出したピーターだったが、夢の中のMJの言葉が彼の頭から離れない。現実のMJが優しい言葉をかけるのも無視し、ピーターは部屋に閉じこもるのだった。

明るいエピソードが続いていましたが、当然、ピーターがグエンの死を忘れられるわけはありません。ここから次の「ホブゴブリン編」で、ピーターの苦悩は頂点に達し、結局MJとも破局を迎えることになります。
アルティメット版のDr.ストレンジは、行方不明になった先代ストレンジの後を継いだ二代目という設定で、少々頼りないのがミソ。


★★★★★
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Ultimate Spider-Man Vol.12: Superstars NEW!


Ultimate Spider-Man TPB Vol.12(Ultimate Spider-Man #66-71収録)
ウルヴァリン、ヒューマントーチ、アルティメッツ、Dr.ストレンジ・・・正にスーパースターたちをゲストに迎えて送る、バラエティ編。入れ替わりドタバタ騒動、ヒーロー同士の友情、トラウマをえぐる悪夢・・・ピーターの毎日は休まる暇がない!

「僕がアイツで、アイツが僕で」(ゲスト出演:ウルヴァリン、X-MEN)
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ある朝、ピーター・パーカーが目覚めると、彼は毛むくじゃらで鉄の爪が生えたオッサンになっていた・・・・

一方、ウルヴァリンは高校生のガキの体に。そう、どういうわけか、スパイダーマンとウルヴァリンの心と体が、入れ替わってしまったのだ!
いつもと様子が違うピーターをいぶかしむ、メイおばさんとMJ。本物のピーターは、勝手に飛び出るアダマンチウムの爪に悪戦苦闘しつつ、どうにか自分の家に電話をかける。
(ちょっとだけ日本語で読めます。クリックで拡大。ピーターとウルヴァリンの中身が入れ替わってるので、注意!)
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渋々学校に来たウルヴァリンだが、若い女の子のチアガール姿に鼻を伸ばし満更でもない様子。さて、ようやく対面した二人だが・・・
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とうとうガキに混じって、授業に出るはめになったウルヴァリン。一方、学校の外で待つピーターは、偶然パトカーと犯罪者のカーチェイスに出くわす。止めようとするピーターだったが、慣れない体が災いし、車に激突したあげく下敷きになってしまう。
「アホガキが・・」悪態をつきつつ、刑務所に入れられたピーターを助けに向かうウルヴァリン。しかしこちらも慣れない体で上手くいかない。ウェッブスイングを決めようとして、壁に激突する始末。腹を立てたウルヴァリンは、いつもの自分のやり方で行くことに。
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力ずくで警官をなぎ倒し、ピーターを救い出したウルヴァリン。しかし感謝するどころか、またまた喧嘩を始める二人。どうしてこうなったのか、互いに相手のせいだと罵るが、二人とも心当たりがない。そうこうしているうちに、今度は三流ヴィランのショッカーが銀行強盗しているのに遭遇。口喧嘩しながらも、見事なコンビネーションでショッカーを倒す二人。と、そこにX-MENが現れる。
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今回の騒ぎは、ウルヴァリンのセクハラに怒ったジーン・グレイが、テレパシー能力を使って引き起こしたものだったのだ。巻き込まれたピーターはいい迷惑。さっそくジーンに元の体に戻してもらうと、あらんかぎりの悪態をX-MENにぶつけて立ち去る。「悪いことしちゃったわ・・・」と反省しきりのジーン。一方ウルヴァリンはと言うと・・・
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(ん?なんだその笑いは?)
さて、ようやく自分の家に帰ることが出来たピーター。しかし、待っていたMJの様子が何かおかしい。とりあえず「その・・今日の僕は僕じゃなかったんだ。ごめんよ」とピーターが謝り、抱き合う二人。と、そこでMJが一言・・・
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って、一体何やったんだ、ウルヴァリン!?

長らくお待たせしましたが、Ultimate Spider-Manの紹介を再開します。一気に最新刊まで終わらせるつもりなので、乞ご期待。

さて、のっけから管理人お気に入りの一編です。とにかくここまでバカバカしい話も、アメコミでは珍しいんじゃないでしょうか?本邦でも映画「転校生」を代表に、「体が入れ替わる」というネタはよくありますが、今回は完全にキャラクターの勝利でしょう。だってよりによってスパイディとウルヴァリンですよ!?ここまで好対照の組み合わせは、なかなか無いよなあ。
今回の話、グエンが死んでシリーズが暗くなったことを懸念した編集者が、ライターのベンディスに持ちかけたものだとか。最初はあきれたベンディスですが、結局はノリノリに。ちなみに冒頭の楽屋落ちマンガにベンディスと編集者が出演してます。
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↑編集者の首を絞めるベンディス(笑)
結果、この話は読者の受けが非常に良かったそうで、編集長のカサーダは「これから年に一回、入れ替わり話をやろう!」とジョークを言ったとか。
しっかし、アルティメット版のウルヴァリンは本当に鬼畜ロリコン野郎ですね(笑)。「アルティメット X-MEN」でサイクロップス見殺しにした時も、だいぶ引いたけど・・・まあ、このオリジナルとの違いが面白いといえば面白いんですが。
今度MJに手を出したら、ハルクに頼んで胴体真っ二つにしてやんぞ!(いや、もうなってるから)

えらく長くなってしまったので、この続きは明日に。

★★★★★


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映画「プレステージ」感想 

最近、更新が滞っており申し訳ありません。
ULTIMATE SPIDER-MANの紹介を、明日から再開するつもりです。なんで伸びたかっていうと色々事情があるんだけど・・いや、言い訳はよそう。

それはそうと「プレステージ」見てきました。
ウルヴァリンVSバットマンの対決や、いかに?
以下、ネタバレありの感想。

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X-Men最新クロスオーバー「メサイア・コンプレックス」発表!(X-Men: Messiah Complex)

Endangered Species」も終わってないのに、X-Menの次なるクロスオーバーが発表されました。というか、「Endangered Species」は序章で、こっちが本筋のようです。
その名も「X-Men:メサイア・コンプレックス(Messiah Complex)」。
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10月より、同名のワンショットを皮切りに、Astonishingを除く主要タイトル(Uncanny、X-Men、X-Factor、New X-Men)で、全13話のストーリーが繰り広げられます。タイトルまたぎで展開する、古典的なクロスオーバーのスタイルですね(なおAstonishingは発売スケジュールが遅れてることと、クリエイター重視のシリーズなので、この手のイベントごとからは、ほぼ外されます。とはいえサイクロップスらAstonishingメンバーはX-Men全体の主役級ですから、当然クロスオーバーにも出演しますが)。
ワンショットのアートを担当するのは、マーク・シルベストリ。グラント・モリソンの時代にも少しアートをやってましたが、あれは未来を舞台にした物だったので、彼が通常のX-Menを描くのは久しぶりな気がします。特にミスター・シニスターは彼が「X-Men」のアートを担当していた時代に初登場したキャラクターで、デザインもシルベストリ。彼の描くシニスターを再び見れるなんて、ちょっと感慨深いものがありますね。

果たしてタイトル通りミュータントの救世主となるのは、どのキャラクターなのでしょうか?ストーリーはまだ不明ですが、なにやらサイクロップスが、かつて無いほど重要な役割になるとか・・・
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これが現在のX-MEN ユニバースだ!

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今回は、現在のX-MENユニバースについて、簡単に紹介してみようと思います。上の画像はアメコミ雑誌「WIZARD」に載っていた物ですが、さながらXメンバーの集合写真といったところ。なかなか壮観ですね(クリックで拡大します)。それでは各タイトルを順に紹介していきましょう。

①アストニッシング X-MEN(Astonishing X-Men)
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[メンバー]サイクロップス、エマ・フロスト、ビースト、キティ・プライド、コロッサス、ウルヴァリン
[解説]海外ドラマ「 バフィー~恋する十字架」のクリエイター、ジョス・ウェドンがライターを務め、大ヒットとなったシリーズ。ご覧の通り、主役級のキャラクターを揃え、現在のX-MEN世界における実質的なメインタイトルとなっている。どれか一冊読むなら、これがお勧め。発刊ペースが遅いのが欠点。

②アンキャニイ X-MEN(Uncanny X-men)
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[メンバー]プロフェッサーX、ハボック、ポラリス、ナイトクローラー、マーベルガール(レイチェル)、ウォーパス、ダーウィン
[解説]ご存知、40年以上続く古参タイトル。既に解説したので詳しくは省くが、宇宙を舞台にスペースオペラを繰り広げた。現在は地球に帰還しているが、メンバーの半分は宇宙に残ってしまった。

③X-MEN
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[メンバー]ローグ、アイスマン、ミスティーク、セイバートゥース、キャノンボール、レディ・マスターマインド、オメガセンチネル、ケーブル
[解説]ローグ率いる独立愚連隊。メンバーの大半が元悪役という、異色のチームである。ライターは期待の新鋭マイク・キャリー。多数のキャラクターが入り乱れる作風は、ややクリス・クレアモントを思わせる。アーチストは日本でも人気の高いクリス・バチェロ。

④X-ファクター(X-FACTOR)
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[メンバー]マルチプルマン、ストロングガイ、サイリーン、ウルフズベーン、リクター、M、レイラ・ミラー
[解説]ベテランライター、ピーター・デビッドが送る異色シリーズ。マルチプルマン率いる探偵事務所の面々が、ミュータント能力喪失事件の謎を追う。「ハウス・オブ・M」に出てきた謎の少女レイラ・ミラー、さらにクイックシルバーまで登場。

⑤NEW X-MEN
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[メンバー]サージ、ロックスライド、マーキュリー、ヘリオン、ダスト、エリクサー、X-23
[解説]当初は次世代を担う若きミュータントたちの日常を描く学園物だったのだが、突如としてキャラクターを次々と殺しまくる殺伐としたシリーズになってしまった。逆に言うと、新参タイトルはこのぐらい過激なことをやらないと、生き残れないのかもしれない。人気キャラクターのX-23(ウルヴァリンの少女版クローン)が登場しているのも話題の一つ。なお「X-MEN」が一時期「NEW X-MEN」と改題していたことがあり、混同しないよう注意が必要。

⑥ケーブル&デッドプール(CABLE&DEADPOOL)
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[メンバー]ケーブル、デッドプール
[解説]かつて殺しあった二人が今や親友?シビルウォーでは再び敵味方に分かれて戦った。90年代X-MENタイトルを担っていた一人、ファビアン・ニシーザがライター。

その他にも、英国を舞台にした「ニューエクスカリバー(New Excalibur)」、多次元宇宙の冒険を描く「エグザイルズ(Exiles)」、初期メンバーの当時の活躍を描く「X-MEN ファーストクラス(X-men: First Class)」、設定を別にする「アルティメットX-MEN(Ultimate X-men )」などがある。
 

さらに人気キャラクターのウルヴァリンは、レギュラータイトルと、自らの過去を追う「Wolverine Origins」の2タイトルを持っている。これについては日を改めて詳しく解説したい。
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[マーベル世界のX-MEN]一時は国家を持つほどに膨れ上がったミュータント人口だったが、「ハウス・オブ・M事件」により数が激減、元のマイノリティに戻ってしまった。現在、存在するミュータントは数百人程度と言われ政府の保護下にあるが、絶滅の危機に直面しつつある。

[アメコミにおけるX-MEN]90年代においては、さながら一人勝ち状態だったXタイトルだが、最近は事情が変わってきている。「ニューアベンジャーズ」「シビルウォー」など、マーベルの非ミュータント系タイトルが人気を博し、売り上げでも追い越されることが珍しくない。とはいえ、むしろ90年代の人気集中が異常だったとも言え、現在でもX-MENが人気者だということに変わりはない。


以上ざっと紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?
なお、この情報は2007年6月時点のもので、まもなく始まるイベントで、メンバーの入れ替えが起こる可能性が大です(苦笑)。
なお、あまりのタイトル数に面食らった方もいるかもしれませんが、当たり前の話だけど、全タイトルを読む必要はまっっったくありません(私だって大分抜けがあります)。とりあえず面白そうだなと思ったものから、手に取ってみましょう。
ではでは、長くなりましたが、このへんで。
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映画「300(スリーハンドレッド)」感想

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映画「300」見てきました。いや~面白かった。これは傑作!
しかし、見る前の予想よりも、遥かにデタラメな映画でした(いい意味で)。
まだフランク・ミラーの原作コミックは読んでないのですが、もう少しマトモな歴史劇かと思ってたんですよ。「ベンハー」とか「グラディエイター」とか、あんな感じの。実際、始まってしばらくは、渋い色合いの画面で重厚な雰囲気を漂わせていたんですが・・・・
いざ300対100万の戦いが始まるあたりで、おかしくなってきます。なにしろ相手のペルシア軍がですね、忍者みたいなのはいるわ、魔法使いはいるわ、明らかに人間じゃない化け物がいるわと、完全なイロモノ集団。あげくに、サイや象とは名ばかりの怪獣は出てくるわ・・・しかも揃いも揃って、あきれるほど弱い。このイロモノ集団を、鍛えに鍛えた筋肉ダルマのスパルタ軍がバッタバッタと蹴散らしていくあたりで、映画のテンションは上がりっぱなし。私は、終始半笑いで見てました。

これはもう頭カラッポにして、楽しむのが正解。最近の国際情勢に重ね合わせ、アメリカ対イランの戦争を描いてるとか、ややこしい見方をしないほうが宜しい。大体、主役のレオニダス王以下、スパルタの奴らからして、完全に頭がおかしい。一応、もっともらしく「専制政治から民主政治を守る」とか、愛が自由がと言ってはいますが、ま~マトモに聞かないほうがいいです。だって、不具の赤ん坊が生まれたら「役に立たないから捨てちゃえ」と言って、谷底に落とすような奴らの正義ですよ(笑)。
早い話、あいつらは戦うのが「好き」なのでしょう。不利な戦いに出陣する時の彼らの爽やかな顔、「我々は戦士だ」と寄せ集めの友軍を嘲る時の誇らしげな顔、敵の死体を積み上げて壁を築く時の嬉々とした顔・・・「好き」なんですよ、戦闘と殺戮が。最後は多勢に無勢で、敗れ去ってしまうレオニダス王たち。なんとなく「滅びの美学」っぽい雰囲気も漂ったりしますが、好き放題やった達成感のほうが強い気がしました。
あまり深く考えず映像とアクション(と筋肉)に酔う映画。しかしそれだけでも十分劇場で見る価値があります。

あとこの映画、本当に映像が綺麗でしたね。フランク・ミラーというよりはフランク・フラゼッタの絵が動き出した感覚に近い。ほとんど室内で撮影して後で背景にCG処理を施したそうですが、「シンシティ」の時も思ったけど、なんだかもう何でも撮れそうで凄いなと、改めて感心。日本の時代劇も、この技術を応用すれば迫力のある合戦シーンが撮れるかも。夢が膨らみますなぁ。

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皇帝ヴァルカンの逆襲!? X-Men: Emperor Vulcan 

先日お届けした「X-MEN:シャイア帝国の興亡」で「話が終わってない」と書きましたが、案の定、続編が登場するようです。「X-Men: Emperor Vulcan(皇帝ヴァルカン)」というタイトルのミニシリーズ。ただし、ライターはブルベイカーではないそうです。発売日はまだ未定ですが、早くも表紙が公開されました。
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う~ん、この表紙はかっこいいですね。ヴァルカンが皇帝となったシャイア帝国と、ハボックたちレジスタンスの戦いが描かれる模様。しかし、本当にスターウォーズみたいになってきたなぁ(笑)。

 

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一万ヒット突破しました

ちょっと報告が遅れましたが、おかげさまで一万ヒット突破しました。世間様から見れば大した数字ではないのかもしれませんが、本人が一人でカウンターを回していた初めの頃を考えると、やはり感慨深いものがあります。いつも見に来てくださる皆様には、本当に感謝です。まだまだ発展途上のブログですが、今後ともよろしくお願いします。

ブログ拍手という物が付いたらしいですよ。ま~コメント残すよりは手軽だと思いますので、気に入った記事があればクリックしていただければ幸いです。今後のブログ運営の参考にさせていただきます。

明日から「300」と「プレステージ」が公開されますね。一応前売りは買ってあるんですが、いつ行こうかな。初日は混むだろうか(人ごみ苦手・・・)。

原作本はこちら。「300」翻訳本出てます!


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X-MEN:シャイア帝国の興亡 Uncanny X-men: Rise & Fall of the Shi'ar Empire(その2)

Uncanny X-men: Rise & Fall of the Shi'ar Empire (Uncanny X-Men) Uncanny X-men: Rise & Fall of the Shi'ar Empire (Uncanny X-Men)
Ed Brubaker (2007/07/25)
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遠い昔、ジーン・グレイと同じようにフェニックスの力を手に入れたシャイア人がいた。その者が死んだ後も、彼の剣にはフェニックスの力が宿っていた。不死鳥の剣は、その血筋を継ぐ者にしか使うことはできない。その最後の子孫がコルバスである。
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X-MENの宇宙船を急襲したコルバス。不死鳥の剣の力は凄まじく、瞬く間に倒されるハボックたち。だが同じくフェニックスの力を受け継ぐ者・レイチェルとの精神感応を経て、コルバスはX-MENが敵ではないことを理解し剣を収める。しかしその混乱の中、プロフェッサーXがシャイア人によって連れ去られてしまった。ただ一人、ダーウィンが救出に向かうが・・・

教授を救うため、X-MENは宇宙海賊スタージャマーズに協力を求める。ハボックからヴァルカンが生きていることを聞かされ、驚くコルセア。だが父親として、彼を救うことを決意する。
折も折、シャイアではクーデターが起き、女王リランドラもアラキ評議長により捕らえられていた。まずはリランドラを救出すべく行動を開始するX-MENたち。首尾よくリランドラを救い出すことに成功するが、彼女の口からクーデターの意外な首謀者の名を聞き衝撃を受ける・・・
捕らえられたプロフェッサーXは激しい拷問を受け、死に瀕していた。ダーウィンはその進化能力を駆使し、なんとか教授を助け出すが、逃走中に信じられない光景を目にする。

それは民衆の歓喜の声に迎えられる、甦った暴君ディケンの姿だった!

しかもその傍らには、ヴァルカンが・・・一体何があったのか?
デスバードと出会ったヴァルカンは、血と殺戮を求める似た者同士、たちまち恋に落ちる。そしてデスバードの導きにより、ついに捜し求める復讐の相手ディケンと対面するが、ディケンはエムクラン・クリスタルと接触した影響で植物人間となっていた。「こんな相手を殺しても、なんの名誉にもならない」とつぶやいたヴァルカンは、なんと、その能力を使ってディケンを目覚めさせてしまった。喜んだディケンは過去を水に流し、妹と結婚し王家の一員にならないかとヴァルカンに持ちかける。デスバードへの愛もあり、ヴァルカンは復讐を捨て、その申し出を受け入れたのだった。
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再びシャイア帝国を手中に収めたディケンは、ヴァルカンとデスバードの結婚式の日に、プロフェッサーXの公開処刑を行うと宣言する。今やヴァルカンとディケン、そしてシャイア帝国そのものと戦わねばならなくなったX-MEN。そんな中、レイチェルとコルバスの間には、フェニックスの導きか、新たな愛が芽生えつつあった。
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(*プレビューを翻訳したものです。クリックすると大きな画像が見れます)

X-MEN・スタージャマーズ、そしてリランドラは、将軍カールダムを味方に引き入れ、ディケンへの反撃を開始する!エムクラン・クリスタルの中に投げ込まれた教授を救うことはできるのか?そしてヴァルカンは何を企む?
意外な裏切り・・・そしてついに大きな犠牲が・・・!

(*以下、クライマックスシーンのプレビューです。大きなネタバレを含んでいるので、クリックする際はご注意ください)
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果たして戦いの行方は・・・!?この戦いでX-MENメンバーの半分は、地球に帰還できないこととなる・・・・

[感想]え~画像が多くて重いかもしれませんが、ご勘弁を。ひさしぶりにプレビューを翻訳してみましたが、いかがだったでしょうか?これが面倒は面倒なんですが、やりだすと翻訳家気分を味わえて、意外に楽しい(笑)。文章だけの紹介のほうが楽は楽なんですけどね。
さて本作の感想なのですが、う~ん、難しい。確かにEd Brubakerの筆致は相変わらず確かで、ウォーパスのようなB級キャラや、コルバス・ダーウィンなどの新キャラも、それなりに魅力的に描けています。Billy Tanのアートも流麗でカッコ良く、クオリティは高いとは思います。しかしその一方で、ハボックやナイトクローラーなどお馴染みのメンバーが今ひとつ影が薄く、少々寂しい気が。
しかし何故クライムアクションを得意とするBrubakerが、こんなスペースオペラを描いたのでしょうか?
インタビューによると、Brubakerは子供の頃、クレアモントやコックラム、ジョン・バーン時代のX-MENの大ファンだったそうです。そう言われてみると、シャイア帝国・皇帝ディケン・エムクランクリスタルなど、懐かしい単語が並んでいます。「ダークフェニックス・サーガ」などが好きな人には、お勧めかもしれませんね。(一方で彼は90年代のX-MENに関しては関心が薄いようで、「ガンビットってなんであんなに人気あるの?」「実は僕、いまだにケーブルって誰だかわからないんだ」などと、ファンが卒倒しそうな発言をしています)

結局このエピソードでは事件は解決せず、一人の巨大なヴィランが誕生したところで終わります。この点を不満に思う人もいるでしょう。スターウォーズで言えば「帝国の逆襲」か、アナキンがダースベイダーになったところというか(まあヴァルカンは元々暗黒メンな奴だけど)。ここで蒔かれた種が、後の壮大なバトルへの複線となるのか、まずは見守っていこうと思います。
★★★


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X-MEN:シャイア帝国の興亡 Uncanny X-men: Rise & Fall of the Shi'ar Empire(その1)

Uncanny X-men: Rise & Fall of the Shi'ar Empire (Uncanny X-Men) Uncanny X-men: Rise & Fall of the Shi'ar Empire (Uncanny X-Men)
Ed Brubaker (2007/07/25)
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人気ライターEd BrubakerがX-MENを手掛ける、最新エピソードのTPB。クライムアクションを得意とする彼が描いたのは、意外にも銀河を舞台にしたスペースオペラだった。ヴァルカンの復讐、思いがけぬ仇敵の復活、新たな出会いと愛、そして死・・・銀河を舞台に壮大なドラマが展開される。

さて、このエピソードを紹介するには、まずこの男について語らねばならない。
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ヴァルカン

ミニシリーズ「X-Men: Deadly Genesis」で初登場したこのキャラクターについて、説明するのは少々難しい。まず「Deadly Genesis」は、彼が何者であるかを明かしていく物語なので、説明そのものがネタバレになってしまう。「Deadly Genesis」を未読の方はここから先は読まないように・・・・と一応警告した上で、ごく簡単にヴァルカンについて説明しよう。
オメガレベルの超強力なミュータントである彼は、失われたサマーズ家・三番目の兄弟、つまりサイクロップスやハボックの弟である。それどころか、一時はX-MENに加入していたことさえあるのだが、最初のミッションに失敗し、他の仲間ともども死んだと思われていた(プロフェッサーXは長い間、この事実を隠蔽していた)。奇跡的に生き延びていたヴァルカンは、長い時を経て復活。プロフェッサーXやX-MENを逆恨みし戦いを挑み、バンシーや多くの無関係な人々の命を奪うという狂気の行動に出た。
さらに彼の復讐は、より大きな相手に向かう。
そもそも彼の人生は、出生時から悲劇的なものであった。数年前、父クリストファー(後の宇宙海賊コルセア)と母キャサリンが異星人シャイア帝国により拉致されてしまう。暴君として知られる当時の皇帝ディケンは、身ごもっていたキャサリンを殺し、無残にもその腹を裂き胎児を取り出した。それがヴァルカンだったのである。彼はシャイアの科学力によって数週間で大人へと急激に成長させられると、奴隷として地球に送られたのだが、運良く脱出しモイラ・マクタガードの庇護を受けた。
己が出生の経緯を知ったヴァルカンは、ディケンに復讐するべく遥か銀河の果てのシャイア帝国に向けて旅立つ。目的のディケンが、X-MENに倒され既に廃人になっているとも知らず。
そして「シャイア帝国の興亡」は、ここから始まる・・・・

プロフェッサーXは自らの手でヴァルカンを止めるべく、行動を開始する。だが教授は「ハウス・オブ・M事件」によりテレパシー能力を失い、普通の人間になってしまっていた。しかもヴァルカンの件でサイクロップスたちの信用を失い、主力X-MENの協力も望めない。だがそれでも彼に手を貸してくれる数人の生徒と共に、新たなチームを編成する。
メンバーは、ハボック・ポラリス・ナイトクローラー・マーベルガール(レイチェル)・ウォーパス。そしてヴァルカンと共に生き延びた、失われた世代のX-MENダーウィン
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(*日本語でプレビューが読めます。画像をクリックすると大きくなります)

地球に打ち捨てられていたシャイアの宇宙船を奪った一行は、ヴァルカンの後を追い宇宙へ旅立つ。
一方、生身で宇宙を旅したあげく、シャイア帝国の誇るインペリアル・ガードに一人で喧嘩を売るという、およそ人類とは思えない所業を行うヴァルカンだったが、さすがに捕らえられ収容所に入れられる。そこを脱出した彼が出会ったのが、あのデスバードだった。
そしてX-MENの前には、フェニックスの力を宿しているという伝説の剣ブレイド・オブ・フェニックス(不死鳥の剣)を持つ、シャイアの戦士・コルバスが立ちはだかる!

前編はここまで。後編も日を置かずにアップします(FC2が軽ければの話だが・・)。なお、Shi'arはシーアと表記するのが正しいという話もありますが、馴染みのあるシャイアで統一させていただきます。小プロ世代なもんで(笑)。

ハードカバーが7月に発売予定。アマゾンで予約受付中。
ヴァルカンに興味を持った人は、まず「Deadly Genesis」を読むべし。

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更新できない・・・

昨日から新作記事を書いていたのですが、FC2のサーバーが重くて画像のアップロードが上手くいかず、更新ができずにいます。予告だけしておくと「X-MEN:シャイア帝国の興亡」を、久々の翻訳プレビュー付きでお送りします。もう少しお待ちを。あ、アルティメットスパイダーマンTPB紹介も忘れてませんので、ご心配なく。
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キャプテンアメリカ CAPTAIN AMERICA #27

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主人公が死んだのに、平然と続く「キャプテンアメリカ」、最新の27号のプレビューが公開されましたが、
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バッキーその気になったかな?とりあえず消えたキャップのシールドを奪い返しに、トニー・スタークに喧嘩を売る模様。
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